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2008年07月24日(木) 02時05分

岩手で未明に震度6強 青森6弱、けが人多数中国新聞

 二十四日午前零時二十六分ごろ、岩手県の洋野大野で震度6強、青森県の八戸内丸などで震度6弱を観測する地震があった。北海道や東北、関東地方の広い範囲で震度4や震度3を観測した。

 青森県八戸市民病院によると十人以上が負傷し手当を受けたほか、三沢市消防本部によると、七十代女性が転倒、骨折の疑いで搬送された。青森労災病院にも数人が運ばれるなど、多数のけが人が出た。

 八戸市消防本部によると、地震発生後の二十四日、市内で火災が発生しているとの通報があった。

 気象庁によると、震源地は岩手県沿岸北部で、震源の深さは約一二〇キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6・8と推定される。

 東北電力によると、岩手県内と青森県八戸市の広い範囲で停電した。宮城県の女川原発と、青森県の東通原発は通常通り運転している。

 JR北海道によると、青函トンネル内を走行中だった札幌発上野行き寝台特急北斗星2号が状況確認のため、トンネル内で停車した。東北新幹線は発生時に運行を終えており列車に影響はなかったが、JR東日本は施設設備の安全点検を始めた。

 日本道路交通情報センターによると、高速道路では施設の安全点検のため、東北、八戸、釜石、秋田道などが通行止め。道路の損壊など大きな被害は二十四日午前一時現在、確認されていないという。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200807240301.html