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2008年07月24日(木) 18時54分

イトーヨーカドーの商売上手オーマイニュース

 イトーヨーカドーで買い物をして、ポイントサービスの巧妙さに感心した。イトーヨーカドーではアイワイカードというポイントサービスを実施している。

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 イトーヨーカドーおよびエスパの全店で、買い物時にアイワイカードを提示すると、100円に付き1ポイントのポイントがたまる。加えてクレジット機能付きの場合、クレジット払いとすると、200円に付き、1ポイントがたまる。合計すれば1.5%の還元率である。

 たまったポイントは1ポイント=1円に換算してイトーヨーカドーなどでの買い物で使用できる。ポイントは1ポイントから使用できるため、買い物を繰り返してポイントをためていく必要はない。また、ポイントには有効期限があるが、普段の買い物で使用できるため、面倒な交換手続きを必要とするほかのポイントサービスと比較すると、失効させてしまう危険は少ない。無駄のない便利なポイントサービスであり、記者(=林田)は愛用している。

 イトーヨーカドーのポイント比率は上述の通りであるが、特定の商品について5ポイント付されるセールが時々行われる。記者がよく利用するイトーヨーカドー木場店では最近、アイスクリームが対象製品となった。それにつられて記者はアイスモナカを1個購入したが、ポイント獲得の観点からは失敗であった。

 ポイントサービスは5ポイント対象商品と1ポイント対象商品で別々に計算される。アイスモナカは税込み85円(本体81円)である。これ1つでは100円に満たないため、5ポイント対象商品でありながら、1ポイントも付されない。もしアイスが通常通り、1ポイント対象商品であるとしたら、ほかの購入商品と合算されて100円を超えれば1ポイントになる。

 これは記者にとっては悔しい結果であった。ポイントを享受するためには複数個を購入する必要があった。消費者が多く購入することは、イトーヨーカドーの望むところである。イトーヨーカドーの商売の巧みさが感じられた。

 イトーヨーカドー木場店は、「深川・木場」を特集したテレビ東京系列の番組「出没! アド街ック天国」(2008年6月7日放送)において、全国176店舗のイトーヨーカドーの中でトップクラスの売り上げを誇ると紹介されたほどの有力店である。店員に活気があって、快く買い物ができる店である。スーパーマーケットの売り上げは単純に立地や売り場面積だけで決まるわけではないと実感できる。

 記者には東急不動産(販売代理:東急リバブル)から不利益事実(隣地建て替えなど)を説明されずにマンションをだまし売りされた経験がある。消費者をないがしろにした東急リバブル・東急不動産の不誠実な態度には激しい憤りを抱いている(参照「 東急不動産の遅過ぎたお詫び 」)。

 その反対に消費者と正面から向かい合うことができる業者には好感を持てる。

 イトーヨーカドーは農業に参入したり、ガソリン割引券をプレゼントしたりと興味深い施策を次々と展開している。アイスモナカでは、してやられたが、今後も注目していきたい。

(記者:林田 力)

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