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2008年07月24日(木) 14時34分

八王子殺傷、相次ぐ通り魔事件に影響され犯行か読売新聞

 東京都八王子市の駅ビルの書店で女性2人が殺傷された事件で、警視庁に殺人未遂容疑で逮捕された会社員菅野(かんの)昭一容疑者(33)が、「あちこちで通り魔事件が起きていたので、刃物なら簡単に人を殺せると思った」と供述していることがわかった。

 同庁は、菅野容疑者が、東京・秋葉原の無差別殺傷事件など、相次ぐ通り魔事件に影響を受けて犯行を決意したとみて調べている。

 同庁幹部によると、菅野容疑者は、事件の数時間前の今月22日夕、京王八王子駅ビル近くの100円ショップで、凶器の包丁(刃渡り約15センチ)を購入したと供述しているが、包丁を選んだ理由について、今年に入り、全国で刃物を使った通り魔事件が続いていたことに触れ、「刃物なら簡単に人を殺せると思った」と話したという。

 また、駅ビルの書店を狙った点については、何度か買い物で立ち寄ったことがあり、「夜遅くまで営業していることを知っていた」と供述。

 犯行の約1時間前の22日午後8時半ごろから店内をうろついていたと話している。

 一方、同庁は24日午前、アルバイト店員の中央大4年斉木愛(まな)さん(22)に対する殺人と銃刀法違反容疑で、菅野容疑者を東京地検八王子支部に送検した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080724-OYT1T00479.htm