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2008年07月24日(木) 03時02分

八王子殺傷で容疑者、親の関心引くため「大事件起こせば…」読売新聞

 東京都八王子市の京王八王子駅ビル9階の書店で22日夜、女性2人が男に包丁で刺されて死傷した事件で、警視庁に殺人未遂容疑で逮捕された会社員菅野(かんの)昭一容疑者(33)が「親が話を聞いてくれないので、大事件を起こせばマスコミに名前が出ると思ってやった」と供述していることがわかった。

 菅野容疑者は「数日前からいらだっていた」とも話しており、同庁は何が犯行の直接の引き金になったか調べている。

 同庁幹部によると、菅野容疑者は、動機について「仕事がうまくいかずにムシャクシャしていた」と仕事上のトラブルを挙げていたが、新たに「人間関係も含め、2〜3日前からイライラしていた」などという供述を始め、親に相談しても耳を傾けてくれないため、両親を振り向かせるために無差別殺人を決意したという趣旨の話もしているという。菅野容疑者の父親(69)は23日朝、報道陣の取材に応じて「仕事の相談はなかった」などと、相談の事実を全面的に否定している。

 菅野容疑者は22日昼過ぎに自宅から徒歩で外出、同日夕、京王八王子駅ビル近くで凶器の包丁を購入し、リュックサックに隠して駅ビルに向かっていたことも判明。また司法解剖の結果、死亡したアルバイト店員の中央大学4年斉木愛(まな)さん(22)の左胸の刺し傷は一突きで心臓まで達していた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080724-00000008-yom-soci