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2008年07月24日(木) 11時25分

青森・奥入瀬渓流近くで国道がけ崩れ、通行不能に読売新聞

 24日の岩手北部地震で、観光名所として知られる青森県十和田市の奥入瀬渓流近くでは、国道102号わきの斜面の岩盤が崩れ、車両が通行不能となった。

 崩れたのは、高さ約40メートル付近。幅約4メートル、高さ約2メートルほどの岩も転げ落ち、途中でなぎ倒された樹木が道路に散乱。国道は十数メートルにわたってふさがれた。

 崩落現場は、青森市から十和田湖に向かう観光バスなどが利用するルートでもある。奥入瀬渓流の夏の観光シーズンが本格化するこの時期は、路線バスを含めると1日数十本が走行するという。

 近くで民宿を営む田中裕造さん(73)は「約50年間民宿をやっているが、こんな大きな落石は初めて。地震が起きたのが観光バスの通行する時間じゃなかったのは幸い」と話した。一方、奥入瀬渓流で自然散策などのガイドを務める丹羽裕之さん(28)は「この後、余震や強い雨でさらに大きな土砂崩れなどにならないといいが……。心配だ」と顔を曇らせた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080724-00000022-yom-soci