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2008年07月24日(木) 11時21分

<岩手北部地震>避難所や仮設、住民の無事確認…宮城・栗原毎日新聞

 24日未明に発生した岩手北部地震は、6月14日の岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受けた宮城県栗原市でも震度5強から5弱を観測した。市役所に設置した災害対策本部には、地震発生直後から市職員が次々と駆け付け、状況確認に当たった。

 庁舎玄関口に駆け込んできた男性職員は「余震が収まってきたと思ったら新たな地震。本当に気が抜けない」と険しい表情。佐藤勇市長も約20キロ離れた自宅から登庁した。職員から報告を受け、「避難所、仮設住宅などはすべて無事を確認できた。6月の地震で地盤が緩んでいる場所の二次災害に最大限注意する」と話した。

 同市は午前中、断続的に緊急の災害対策本部会議を開く一方、15班に分かれた職員が日の出とともに、警戒パトロールに向かった。中学校の窓ガラスの破損、公民館の外壁のモルタル落下などの被害は出たが、6月の地震後に道路などに設置した土砂崩れセンサーや河川の土石流センサーは作動していないという。

 先月の地震では、比較的規模の大きいせき止め湖(土砂ダム)が、栗原市山間部を中心に岩手・宮城両県内の15カ所で確認された。現在もポンプによる排水作業などが行われているが、国土交通省東北地方整備局によると、目視と監視カメラによる確認では、今回の地震による変化はみられないという。【藤田祐子】

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