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2008年07月24日(木) 08時03分

東北中心に強い地震、岩手県洋野町で震度6強…88人けが読売新聞

 24日午前0時26分ごろ、岩手県沿岸北部を震源とする地震があり、同県洋野町で震度6強を観測したほか、同県野田村と青森県八戸市、五戸町、階上町で震度6弱、青森県東北町や岩手県宮古市、久慈市、宮城県気仙沼市など東北太平洋岸で震度5強を記録。北海道や関東地方の広い範囲で揺れを観測した。

 気象庁によると、震源の深さは約108キロ、マグニチュードは6・8と推計される。

 先月14日に発生した岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受けた宮城県栗原市も震度5強だった。気象庁は同地震との関連について「距離的には近いが、関係ない」との見解を示した。

 政府は午前0時34分、首相官邸に対策室を設置。岩手県知事は陸上自衛隊の災害派遣を要請した。

 読売新聞のまとめでは、午前7時現在、けが人は88人にのぼり、県別内訳は青森46人、岩手31人、宮城8人、秋田2人、千葉1人で、少なくとも重傷は7人。

 警察庁によると、午前4時30分現在、建物損壊は2県6棟、青森県十和田市の観光名所として知られる奥入瀬(おいらせ)渓流沿いの国道102号で道路脇の斜面の岩盤が崩れるなど、通行止めは2県4か所となっている。

 青森、岩手両県で一時、4700世帯以上が停電し、約450世帯が断水した。

 青森県防災消防課によると、東通村の東北電力東通原発1号機(定期検査中)と、六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場など核燃料サイクル施設の被害は確認されていないという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080724-00000013-yom-soci