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2008年07月24日(木) 07時26分

東北・秋田新幹線、仙台以北で運休…午後2時ごろ再開読売新聞

 東北、秋田新幹線は線路や車両の点検のため、24日の始発から仙台以北で全線運休となった。JR東日本によると、午後2時ごろから運転が再開する見込み。

 JR盛岡駅では、ベンチに座って運転再開を待つ旅行客や、運休を知って取引先などと携帯電話で連絡を取り合うサラリーマンの姿が見られた。駅前の高速バス乗り場には、新幹線からの乗り換え客の列が出来た。

 仙台から盛岡に出張中の会社員近藤克秀さん(51)は「午前10時から仙台で会議がある。新幹線が動かないので、時間がかかってもバスで向かいます」と話し、停留所に向かった。

 JR八戸駅でも新幹線の復旧を待つ人の姿が。埼玉県上尾市から出張で来たという会社員の女性(47)は「新幹線で岩手県花巻市まで行く途中だった。飛行機やバスで行くのも面倒だから、新幹線の運転再開を待ちます」とうんざりした様子で話した。

 JR東北線では、札幌行きの下り寝台特急「北斗星」が岩手県一関市付近を走行中、地震に遭遇し、約6時間停車した。仙台発白石行きの上り最終電車も宮城県内の船岡駅で緊急停車。足止めを食った乗客75人は、JR東日本がタクシーで目的地の駅まで代行輸送した。

 東北線は午前7時過ぎに運転を再開。中学校の教員採用試験に向かう途中の岩手県大船渡市の船砥卓人さん(23)は、「会場にはなんとか間に合いそうだ」と胸をなで下ろしていた。ただ、同県内のJR岩泉線や山田線は終日運休が続く見込み。

 高速道路は、東北道の仙台南インターチェンジ(IC)−安代IC、秋田道の北上ジャンクション−北上西IC、釜石道と八戸道の全線が通行止めとなったが、午前3時25分に一斉解除された。岩手県によると、県内の一般道は午前9時半現在、落石や土砂崩れのため県道2路線が全面通行止めとなっている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080724-00000012-yom-soci