記事登録
2008年07月24日(木) 07時17分

気象庁、岩手・宮城内陸地震と「関係なし」 命名せず 岩手震度6強産経新聞

 24日未明に発生した地震を受け、気象庁は午前2時から会見を開いた。6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震との関係について、「場所はやや近いが、深さなどからみて全然違う地震とみられる。直接の関係はない」と見解を述べた。
 余震については「きわめて少ない」と指摘する一方、「一般的に震度4程度の余震がある可能性があり、注意してほしい」と呼びかけた。
 地震のメカニズムについては、東西方向に張力軸を持つ正断層型で、震源の深さは108キロ。太平洋プレート内部で発生したと考えられるとしている。
 青森県で震度6弱以上を観測したのは、平成6年12月の「三陸はるか沖地震」の震度6以来。今回の震源近くの北東部では、昭和62年1月にマグニチュード6・6の地震に見舞われたことがある。
 今回の地震では、一般向けの緊急地震速報(警報)を出した0時26分56秒の時点で、ほぼ岩手県全域まで揺れ(S波)が伝わっていた。
 気象庁によると、最大震度5弱以上の地震は、今年に入って7回目。このうち6回が5月以降に集中している。過去6回では最大震度6強となった岩手・宮城内陸地震のほかは、5回とも震度5弱だった。

【関連記事】
「地震命名の基準満たさず」と気象庁
緊急地震速報は20・8秒後 技術的限界?
岩手震度6強 太平洋プレート内部で発生か
地震保険、改めて考える 損保、上乗せで補償厚く
今年も気温上昇中…夏の夜、一工夫で安らかな眠り

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080724-00000902-san-soci