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2008年07月22日(火) 08時00分

二岡不倫騒動から復帰後初ヒットスポーツ報知

 ◆阪神1−3巨人(21日・甲子園) 甲子園が大きくどよめいた。2回1死一塁。「6番・二岡」がアナウンスされると、G党から歓声が沸き上がり、虎党はメガホンを打ち鳴らす。激しいヤジも飛ぶなど、球場は異様なムードに包まれた。

 スタンドのけん騒をよそに、打席の二岡は集中力を切らさなかった。カウント2−1からの岩田の4球目を真芯でとらえる。真ん中に甘く入ったスライダーを中前へはじき返し、右ふくらはぎ痛から復帰後初安打を記録した。「再スタート? そうですね」3月28日のヤクルトとの開幕戦(神宮)の第1打席以来となる今季2本目のヒットに、塁上でホッと息を吐いた。

 球場入りすると、真っ先にグラウンドに姿を見せた。阪神の練習を見つめ、金本の姿を見つけると一目散に駆け寄った。いつも気にかけてくれる広陵高の先輩。尻をたたかれて激励されると、笑顔が戻った。温かい心づかいがうれしかった。

 フリーアナウンサー・山本モナとの不倫騒動で1軍昇格が遅れた。復帰戦となった20日の横浜戦(横浜)では6回1死満塁の好機で代打を送られ、守備でも1失策と結果を出せなかった。この日はフル出場し3打数1安打、1四球。三塁の守備も無難にこなした。

 敵地のプレッシャーに負けず、自分の仕事をまっとうした。試合後は「頑張ります」と短く結んだ。グラウンドで結果を出し続けることしか、今は頭にない。

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