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2008年07月22日(火) 13時35分

障害者から年金横領、奈良・広陵町の元社長らに有罪判決読売新聞

 奈良県広陵町の家具製造販売会社「大橋製作所」(破産)で働く知的障害者の従業員の障害基礎年金を横領したなどとして、労働基準法違反罪と業務上横領罪に問われた元社長の大橋浩三(43)、業務上横領罪に問われた姉で元監査役の吉本恭子(44)両被告の判決公判が22日、奈良地裁であった。

 松井修裁判官は「生活安定のため、年金を繰り返し着服し、管理を任せた被害者の信頼を裏切った」と、大橋被告に懲役2年と罰金20万円(求刑・懲役3年6月、罰金20万円)、吉本被告に同2年(同3年6月)を言い渡した。

 判決によると、大橋被告らは2004年8月〜07年4月に延べ89回、知的障害者の元従業員11人の預貯金口座から無断で年金など計約1100万円を引き出した。大橋被告は06年12月〜07年4月、元従業員8人に賃金計約19万円を支払わなかった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080722-00000030-yom-soci