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2008年07月21日(月) 02時03分

弁護人隣に被告着席 ネクタイや“靴”OK東京新聞

 来年から始まる裁判員裁判の法廷で、被告は弁護人の隣に着席し、拘置中でもネクタイや革靴に見えるサンダルを着用できる見通しとなり、22日から東京地裁で始まる模擬裁判で試行されることが20日、関係者の話で分かった。

 これまで被告は弁護人の前に座らされ、拘置中は刑務官らに挟まれたうえ、自殺や逃走の防止を理由にジャージーにサンダルが一般的だが、裁判員に被告が有罪に違いないとの予断や悪印象を与えないよう改善する。

 同様の理由から、拘置中の被告に手錠を掛け、刑務官らが腰に縄を巻いて入廷する方法も見直しが検討されている。

 関係者によると、被告の着席位置や服装は、日弁連が有識者らから意見を聴く市民会議で、裁判官の在り方を描いた漫画「家栽の人」の原作者毛利甚八さんらが「(拘置中の)被告はジャージーを着て、みじめな形で裁かれている。法廷が人権と深くかかわっているとするならおかしい」などと指摘。市民会議は2005年4月、日弁連に改善に向けた取り組みを要望した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008072001000682.html