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2008年07月21日(月) 08時01分

二岡よ下向くな!…昇格即!三塁スタメンスポーツ報知

 ◆横浜4−1巨人(20日・横浜) 待ちに待った男が帰ってきた。右ふくらはぎ痛で3月28日の開幕戦以来、1軍から遠ざかっていた二岡が「7番・三塁」で昇格即、スタメン出場。しかし、2打数無安打で、6回1死満塁の好機に代打を送られ、守備でも1失策と結果を出せなかった。試合前には不倫騒動に対して改めて謝罪。打席に立つ際にはファンから大声援を受けた。試合も先発・バーンサイドの乱調などで敗れ、横浜戦の連勝は6でストップ。二岡もチームも21日の阪神戦(甲子園)から出直しを図る。

 ファンの大声援が、本当にうれしかった。二岡は左翼席に目を向けた。「二岡待ってたよ」「プロは結果で取り戻せ」メッセージボードが並んでいた。耳が痛くなるほどの応援に胸が熱くなった。だからこそ、悔しかった。「せっかく応援してくれたファンの皆さんに応えられなくて、結果を出せなくて申し訳ないです」丸めた頭を少し下げた。

 開幕戦以来、114日ぶりに戻った。3月28日に右ふくらはぎを痛めて2軍落ち。ようやく先が見えた7月10日にフリーアナウンサー・山本モナとの不倫騒動で1軍昇格は見送られた。8キロも体重が落ち、野球ができるような精神状態ではなかったが、2軍で結果を出してはい上がってきた。

 今季2度目の“開幕戦”を前に、けじめもつけた。この日午前10時過ぎに球場入りすると、会見を開いて「今回の件で、山本さんを始め関係者の皆さんに迷惑をかけ、改めておわび申し上げます」と頭を下げた。練習前の全体ミーティングでは全選手の前に立ち「ご迷惑をかけてすみませんでした」と謝罪。原監督は「明るくほがらかに野球に取り組んでくれ」と全員の前で背中をたたいた。仲間たちも拍手で迎えた。

 選手会長という立場で自分がとった行動を毎日、悔やんだ。関係者から落ち込んでいることを聞いた指揮官は昇格直前に初めて電話で話をした。「どれだけみんなに支えられているか分かっただろう。みんながお前を見ているんだから下を向くな。岐路に立っているんだから、これを機に『二岡は変わったな』と思われるようにプレーしろ」。電話口で二岡は涙した。チームのためにという思いが改めてわいてきた。

 久々の実戦で結果は出なかった。2回2死は二ゴロ。3点を追う4回2死一、二塁では右飛に倒れ、6回1死満塁の好機では代打を送られた。結局、2打数無安打。代わりに打席に立った高橋由が三振に終わり、打線は結局、1回の1点止まり。先発・バーンサイドも、5四死球の乱調で自己最短の2回2/3、4失点でKOされ、連勝は2で止まった。原監督は「攻撃陣は1点じゃいかんね。もう少し厳しいバッティングを要求したい。二岡は今日は結果が出なかったが、戦いの船に乗ったわけだから、これから暴れてくれるでしょう」と今後の奮起に期待した。

 守備でも不慣れな三塁で1失策と完全復活とはならなかった。「ファンの皆さんの期待を裏切りましたが、グラウンドで精いっぱいやる姿を見てもらいたい」7月20日が新たなスタートだと思えばいい。日本一奪回の最重要キーマンが、巨人に帰ってきた。

 巨人・原監督「バーンサイドはあれだけ四死球が出るとリズムがよくないね。攻撃陣も1点じゃいかん。もう少し厳しい打撃を要求したい。二岡はきょうは結果が出なかったけど、戦いの船に乗ったわけだから、これから暴れてくれるでしょう。(6回の代打・高橋由は)ヨシノブの方が得点が入る確率が高いと思った」

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