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2008年07月20日(日) 06時12分

庄子デンキ来月全店閉鎖 従業員解雇へ ラオックス河北新報

 家電量販のラオックス(東京)が、「電激倉庫」を南東北で展開する連結子会社、庄子デンキ(仙台市)の全14店を8月末に閉店させる方針を固めたことが19日、分かった。同日までに庄子デンキの労働組合に伝えた。労組によると、庄子デンキはパートタイマー27人を含む従業員140人全員を9月20日に解雇する意向も示したという。

 ラオックスは「まだ会社としての意思決定をしていないのでコメントできない」と話している。

 ラオックスは「電撃倉庫」14店のうち、大崎市など宮城県内4店と福島県内2店の計6店を8月上旬に閉める予定で、既に閉店セールを実施している。

 労組によると、経営側は残る石巻市など宮城県内5店と山形県内3店でも7月下旬から閉店セールに入り、8月31日で営業を終了する考えを伝えたという。

 現在、庄子デンキの社長はラオックスの社長が兼ねている。労組は退職金など労働債権の確保を目指し、ストライキの通告もしている。

 庄子デンキは、電気器具の修理店として1954年に創業。翌年に「庄子電気商会」として小売りを始めた。94年からは豊富な品ぞろえと低価格を前面に出した「電激倉庫」に順次、店舗を切り替え、最盛期は宮城、山形、福島各県などに三十数店を展開した。

 東北に大手家電量販店が相次いで進出したことを受け2000年、ラオックスとの資本提携に踏み切り、傘下に入った。

 ラオックスは家電量販店の競争が激化する中、08年3月期決算で59億9200万円の最終赤字を計上。連結子会社を含めて不採算店の閉鎖を進めている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080720-00000010-khk-l04