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2008年07月19日(土) 16時01分

終業式:県内の小中高校で待望の夏休み /山口毎日新聞

 県内のほとんどの小中高校で18日、1学期の終業式があり、待ちに待った夏休みに入った。2学期の始業式は大半が9月1日。
 山口市元町の市立湯田小学校(709人)では午前8時45分、全児童が体育館に集合。各学年の代表が1学期に頑張ったことなどを発表した。1年生の有吉乃彩(のあ)さん(6)は夏休みの目標について「算数をもっと頑張りたい」と話した。続いて山路康正校長が「早寝早起きして朝ご飯をしっかり食べ、規則正しい生活をしてほしい」と呼び掛けた。
 式後、児童たちは掃除に汗を流し、教室で絵日記などの宿題を手に、夏休みの過ごし方などについて楽しそうに話していた。【大村健一】
 ◇生徒の表情硬く−−宇部の中学 /山口
 愛知県で発生したバスジャック事件で逮捕された少年(14)が通う宇部市の中学では子どもらの心の傷を気遣いながらの式となった。
 校長は全校生徒に「苦しい時だが、前向きにチャレンジしていこう。人は失敗を繰り返して成長する。優しい気持ちを持って頑張りましょう」と語りかけた。
 学校の正門には教諭2人が並び、生徒一人一人に「おはよう」などと声をかけた。談笑しながらの登校風景の一方、硬い表情で門をくぐる生徒も。少年と同級の女子生徒は「今でもショックが続いている」と話した。スクールカウンセラーのほか生徒側から申し出があれば教諭と臨床心理士らの専門家チームが家庭訪問し、心のケアを図る。
 終業式終了後に市教委学校教育課の小松茂文指導主事が「一日も早くいつもの学校生活に戻れるよう努めていきます」とする校長のコメントを代読した。
 生徒は教室で担任から夏休み中の諸注意の説明を受けたが、少年のクラスを含め事件については一切触れなかったという。【後藤俊介、脇山隆俊】=一部地域既報
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 ■今日のことば
 ◇スクールカウンセラー
 不登校、いじめなど学校現場で噴出する教育問題の対策として文部省(現・文部科学省)が95年度、カウンセリングの専門家である臨床心理士を小中高校に派遣する事業をスタートさせた。年35週、週2回、1回4時間が原則。勤務は非常勤。
〔山口版〕

7月19日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080719-00000192-mailo-l35