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2008年07月18日(金) 16時04分

バス乗っ取り 乗車直前にナイフ購入 14歳少年送検 犯行計画、事件当日か産経新聞

 愛知県の東名高速道路で起きたバス乗っ取り事件で逮捕された少年(14)が、バスの乗車券や凶器のナイフをバスに乗り込む直前に購入するなど、事件当日になって犯行を計画した疑いが強いことが18日、分かった。愛知県警は同日午前、強盗や監禁などの疑いで少年を送検。犯行計画の経緯や車内での状況について裏付けを進め、動機もさらに詳しく調べる。

 調べでは、少年は事件前日の15日未明、山口県宇部市の自宅を出て、同日夜、小倉駅(北九州市)から新幹線に乗り深夜に終着駅の名古屋に到着。この日は駅近くのホテルに宿泊、翌日に駅でバスの乗車券を買い求め、近くの「100円ショップ」でナイフ2本を購入したのは、正午にバスが出発する直前だった。

 県警は、少年が当初から名古屋発のバスの乗っ取りを計画していたわけではなく、新幹線を降りた後に思い立った可能性が高いとみている。

 少年は同日までの調べに「金銭トラブルで両親にしかられた。母親が西鉄バスジャック事件のことを話していたのを思い出し、嫌がらせしようと思った」などと供述。短絡的だったことを示す一方、高速道路上での犯行について「一般道では止められる恐れがあると思った」などと冷静に計画したことをうかがわせるような説明もしているという。

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