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2008年07月18日(金) 11時58分

三浦元社長の審問、8月15日に延期読売新聞

 【ロサンゼルス=飯田達人】ロス疑惑「一美さん銃撃事件」を巡り、米自治領北マリアナのサイパンで拘置中の元輸入雑貨会社社長、三浦和義容疑者(60)(日本で無罪確定)が逮捕状破棄を求めた訴訟で、ロサンゼルス郡上級裁判所は17日、18日に予定していた次回審問を、8月15日に延期すると発表した。

 スティーブン・バンシックレン裁判官が求めていた東京高裁の判決文などの英訳作業は終わったものの、同裁判官やロス郡検事局がその分析に時間を必要としているため延期が決まった。

 【サイパン=山下昌一】三浦元社長のサイパンの弁護人、ブルース・バーライン弁護士は18日、ロサンゼルスでの審問の延期を受け、「検察側の準備が不十分で延期になった。これ以上の長期拘置は許されない」と批判した。

 三浦元社長が今年2月、米自治領北マリアナのサイパンで逮捕され、サイパンの留置施設での拘置生活はまもなく5か月。バーライン弁護士によると、三浦元社長は一貫して気丈に振る舞っているが、長期拘置の疲れも見せ始めているという。

 また、三浦元社長は今月、新たに完成した留置施設に移されたが、日本側の弁護人の弘中惇一郎弁護士によると、環境が変化したせいか、食べ物へのアレルギーなども訴えているという。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080225-1331217/news/20080718-OYT1T00347.htm