2008年07月18日(金) 01時19分

＜米ヤフー＞日本法人株売却検討も（毎日新聞）

　【ワシントン斉藤信宏】米インターネット検索大手ヤフーは１７日、ジェリー・ヤン最高経営責任者（ＣＥＯ）ら経営陣から株主に宛てた書簡の中で、発行済み株式数の約３３％を保有する日本法人の株式などアジアの資産を売却する方向で検討する方針を明らかにした。書簡の中では日本法人について具体的な言及はなかったが、株主価値の最大化策の一環として「アジアの資産を売却し、（株主に）現金を還元することを含む」と記しており、日本のヤフー株や中国の大手ネット企業、アリババドットコムの株式売却などが対象になるものとみられる。

　ヤフーを巡っては、著名投資家カール・アイカーン氏がマイクロソフト（ＭＳ）による買収提案受け入れを求めて委任状争奪戦を展開している。同日の書簡は、８月１日に開く株主総会を前にヤフー経営陣が株主に支持を求めて送付した。

　日本で「ヤフージャパン」を運営する日本法人は、ソフトバンクが約４１％の株式を保有しており、米ヤフーの約３３％を大きく上回っている。

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