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2008年07月18日(金) 00時00分

ドキュメントスキャナー(どきゅめんとすきゃなー)読売新聞


絵・唐沢なをき/文・唐沢よしこ

 スキャナーと言うと、デザインや絵に関する作業をするときにイラストや写真を読み取るものという印象が強いですが、最近は文書向けに作られたドキュメントスキャナーも多く目に付くようになりましたワン。これは紙の文書、すなわちドキュメントを高速にスキャンして、デジタルデータにすることを目的に作られたスキャナーのことです。

 たいていはシートフィーダーというローラーの紙送りが付いていて、ファクス機のようにガーガーとすばやく文書を読み取ります。文書のサイズも名刺大くらいから読み取り可能だったりして、とにかく紙の読み込みに特化しています。

 ビジネス用としてオフィスで使われることが多かったんですが、最近は本体サイズがコンパクトで手ごろな値段の個人向け機種が出てきたので、ご家庭で利用している人もぐんと増えました。新聞や雑誌の切り抜き、町内のお知らせチラシ、料理レシピメモなど、保存するにはかさばる紙類をデジタルデータとして残すことが出来るわけです。また、スキャナーは文書も画像として保存しておくものですが、OCRソフトというソフトウェアを使うと、文字文書の画像を普通のテキストデータに変換することもできます。こうすると、文字列検索で目当ての書類をすぐに見つけられるというわけですな。

 ドキュメントスキャナーを使ってペーパーレスな環境を作れば、片付いてすっきりしそうですが、よく見る書類は紙で残っているほうが便利なこともあります。そのへんのバランスを見て取り入れれば、かなり使えるツールになるでしょう。ワンワン。

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/yougo/20080718nt05.htm