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2008年07月17日(木) 00時00分

乗っ取り少年はけんかで家出中国新聞

 高速バス乗っ取り事件を受け、宇部市教委は16日、市役所で緊急会見を開いた。少年の家出の理由を「女子生徒と交際をめぐるトラブルがあり、親子でいさかいとなったのが直接のきっかけと聞いている」と説明した。

 会見には前田松敬教育長ら3人が臨んだ。説明によると、女子生徒の保護者から相談を受けた中学校が、少年や保護者と話し合いを進めていた。2人の関係は「交際相手とまでは言えず、(少年の)あこがれのようなのものだった」と言う。

 11日に担任ら3人が家庭訪問し、少年や母親と話し合った。14日まで普通に登校。15日朝、保護者から「病気で休む」と学校に連絡があったが、夕方になって「警察に保護願を出した」と説明があったという。

 市教委は「学校は一生懸命に取り組んだと思う」と釈明。「このような事件が起き申し訳ない」と陳謝した。生徒や保護者に事件の説明をし、生徒の心のケアに努めるとした。

【写真説明】記者会見を開き逮捕された少年の学校での様子を説明する宇部市教育委員会の関係者(左から野村和芳市教育課長、前田松敬市教育長、柳沢泰教育課長同格)

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200807170057.html