記事登録
2008年07月17日(木) 17時00分

「病院に行け」田代まさし出所後初会見に高須乱入一喝夕刊フジ

 覚せい剤取締法違反などの罪で、2005年2月に東京地裁で懲役3年6月の実刑判決を受け、6月下旬に刑務所を満期出所した元タレント、田代まさしさん(51)が16日、都内で復帰会見を行った。“塀の中”のつらい日々を振り返り、薬物との決別を宣言したが、田代さんと旧知のモッツ出版の高須基仁社長(58)が会見に乱入して一喝する場面もあった。

 田代さんは16日、東京のライブハウス「阿佐ヶ谷ロフトA」で行われた月刊誌「創」のトークイベントに出演。これに先立ち会見を行った。

 派手な赤のアロハシャツにジーンズ姿で開口一番、「こんな私のために来ていただいてすみません」と軽く会釈。元気がなく、ろれつも回っていなかった。本人は「緊張しているから」と説明したが、時折手が震え、貧乏ゆすりをするなど落ち着かない様子。かつて得意だったダジャレも出なかった。

 服役中に薬物依存者のリハビリ施設「ダルク」の講習を1カ月間受けていたことを明かし、「禁断症状も現れなかった」と強調。「二度とこんなつらい思いはしたくないので、薬物をやる気はまったくありません」と語り、今後は「自分でやめられる自信がある」として、ダルクや医療機関の協力は受けずに親族のもとでリハビリを続ける考えを示した。

 刑務所では、かつて在籍した「ラッツ&スター」が自分抜きで、人気ボーカルユニット「ゴスペラーズ」と共演するのをテレビで見て、「何でおれだけここにいるんだろうと思った。ショックだった」という。

 映画「幸福の黄色いハンカチ」で高倉健が演じた主人公が刑務所を出て、定食店でラーメン、カツ丼やビールを注文するシーンに憧れていたという田代さん。

 だが、自身は出所後、マスコミに見つからないように迎えてくれた親族の車が立ち寄ったコンビニで買ったスイーツを貪り食い、親族に好物の、かた焼きそばを作ってもらったという。

 会見も中盤にさしかかり、ようやく笑みを浮かべるようになった田代さんの表情を一瞬でこわばらせたのは、高須氏の乱入だった。

 田代さんにゆかりのあるVシネマ関係者からのエールを紹介したうえで、高須氏は「Vシネマに迷惑かけて、ひとこともねえじゃねえか!」と一喝。

 「ラリってんじゃねえのか? 病院行かないなんておかしいじゃないか。(女優、三田佳子の二男)高橋祐也の二の舞じゃねえか! 薬物はこわいってことを語ろうよ!」と呼びかけた。

 田代さんは服役中から睡眠障害に悩まされているといい、この日も治療薬を服用。収入はシャネルズ時代の印税など「年間3000円ぐらい」(田代)しかなく、親族からの借金や貯金を取り崩して生活しているという。今後の芸能界復帰についても「先のことは未定」と答えるばかりだった。

【関連記事】
「二度とこんな辛い…」田代まさしさん出所会見
田代さん出所していた!「創」雑誌で独占告白も
三田佳子さん次男、控訴取り下げ 実刑確定
“覚醒剤の恐怖”大空真弓の息子、4年半治療も…
「元アイドル内偵中」…芸能界薬物ショック

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080717-00000005-ykf-ent