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2008年07月17日(木) 00時02分

「まじめ」な委員長 女子生徒とトラブルに中国新聞

 重大な事件を起こしたのは「まじめな子」だった。十六日、愛知県の東名高速で起きた高速バス乗っ取り事件。逮捕された中学二年の少年(14)は学級委員長も務めていた。一方で、同じ中学の女子生徒とトラブルになり、学校から注意を受けていたという。

 少年が逮捕されてから約一時間後の十六日午後三時すぎ。山口県宇部市教育委員会から入った連絡に、宇部市立中の校長は耳を疑った。「不確定だが、お宅の生徒かもしれない」。すぐに緊急の職員会議が開かれた。

 学校や市教委によると、少年はテニス部に所属。二年生になった四月には自ら立候補して学級委員長になり、今月十四日までは無欠席だったが、十五、十六日と続けて欠席したという。教頭は「非常に驚いている。まじめな生徒で心配したことはなかった。ノーマークの子だった」と肩を落とした。

 午後七時から開かれた市教委の記者会見では、少年が女子生徒とトラブルになって家庭訪問を受けたことや、小学生の時にも家出していたことが明らかに。事件との関係を問われると、担当者らは「詳しいことは分からない」と苦渋の表情で搾り出した。

 中学は十七日、全校集会と保護者会を開き、経緯を説明するという。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200807170094.html