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2008年07月17日(木) 22時02分

<週刊現代>安倍前首相めぐる記事で契約記者に支払い命令毎日新聞

 講談社(東京都)の週刊誌「週刊現代」の記事で、話していない内容を掲載されたとして、安倍晋三前首相の実兄寛信さんが、同誌の契約記者の松田賢弥さんを相手に謝罪広告の掲載や慰謝料など5000万円を求めた訴訟の判決が17日、広島地裁であった。橋本良成裁判長は「記事に引用された内容は、発言趣旨から著しく逸脱している」として200万円の支払いを命じた。謝罪広告の必要性は認めなかった。

 判決によると、松田さんは同誌が06年8月から8回連載した「安倍晋三『空虚なプリンス』」と題する記事を執筆。寛信さんの発言として、家族内に確執があることをうかがわせる内容などがあった。橋本裁判長は「原告は晋三氏らに対する否定的な発言をしておらず、むしろ創作だ」とした。

 週刊現代編集部は「原告への直接取材で得た事実を記述した。創作とした判決内容は到底、容認できない」とコメントした。

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