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2008年07月17日(木) 21時03分

安倍前首相の兄が「週刊現代」に勝訴…記事は「創作」読売新聞

 「週刊現代」(発行元・講談社)に掲載された記事で名誉を傷つけられたなどとして、安倍前首相の実兄が記事を執筆したフリージャーナリストの松田賢弥氏を相手に、5000万円の慰謝料と同誌などへの謝罪広告掲載を求めた訴訟の判決が17日、広島地裁であった。

 橋本良成裁判長は「創作であって、編集の範囲を超える」などとし、松田氏に200万円の支払いを命じた。謝罪広告の掲載については棄却した。

 判決によると、松田氏は2006年8〜10月の間、同誌に計8回にわたって「安倍晋三『空虚なプリンス』」と題した記事を連載。記事の中で、安倍前首相の実兄の発言について趣旨と異なる引用をし、兄弟間に確執があるなど虚偽の内容で、名誉を傷つけたとしている。

 週刊現代編集部は「記事は原告本人への直接取材で得た事実を記述したもので、それを創作とした判決内容は到底、容認できない」とコメントした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080717-00000054-yom-soci