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2008年07月17日(木) 12時59分

<橋下知事>光文社への賠償訴訟で敗訴 大阪地裁毎日新聞

 大阪府の橋下徹知事が当選前の昨年6月、写真週刊誌「フラッシュ」の記者から突然写真を撮られ精神的苦痛を受けたとして、発行元の光文社(東京都文京区)と取材記者に連帯して慰謝料30万円の賠償を求めた訴訟の判決が17日、大阪地裁であった。沢田忠之裁判官は「社会的地位に照らせば、受忍限度を超える人格的利益の侵害は生じたとは言えない」と述べ、橋下氏の請求を棄却した。

 判決によると、橋下氏は大阪市のテレビ局から出たところを、カメラマンにストロボをたかれて撮影された。橋下氏がテレビ番組で「日本人による買春は中国へのODAみたいなもの」と発言した真意を取材する目的だった。撮影された写真は掲載されていない。

 沢田裁判官は取材方法について「問答無用で撮影され、戸惑いや憤りを覚えるのは至極もっとも」とした上で、「取材目的は合理性及び公共性があり、違法性を有するとは言えない」と判断した。【川辺康広】

 ◇知事は控訴しない意向

 判決について、橋下知事は「受け入れます。裁判所の判断ですから」と話し、控訴しない意向を明らかにした。光文社広報室は「当然の結果と受け止めている」とコメントした。

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