2008年07月17日(木) 10時50分

＜振り込め詐欺＞防止に向け携帯各社が自主ルール導入へ（毎日新聞）

　偽造運転免許証を使って契約した携帯電話を利用した振り込め詐欺を防ぐため、ＮＴＴドコモ、ＫＤＤＩ、ソフトバンクモバイルなど携帯電話会社は１７日、契約時に契約者の了解を得たうえで警察に運転免許証の照会を依頼するなど、自主規制ルールを導入することを決めた。自民党の「振り込め詐欺撲滅ワーキングチーム」（座長・菅原一秀衆院議員）と基本合意した。警察も照会に応じる方向で、個人が同一名義で契約できる回線（電話番号）数も５回線に制限する。ルールの適用開始時期などは今後、調整する。

　契約者が警察への照会を拒否した場合には契約はせず、悪質と判断すれば警察に通報する。さらに不正利用が発覚した場合、通話サービスを停止した契約者の情報を携帯電話各社で共有することも盛り込む方針だ。

　振り込め詐欺の被害は、今年に入り再び急増している。犯行グループが偽造免許証を使い、同一名義で数十回線の携帯電話契約を結んで犯行に利用している例もあるという。このため携帯電話会社と自民党は、警察庁とともに対応を協議してきた。【前川雅俊】

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