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2008年07月17日(木) 17時03分

中庭を見ながらたこ焼きで一杯「酒房寿屋」【野方】ツカサネット新聞

月に何度か、西武新宿線の野方に行く用事があります。用事が終われば、仲間たちと一緒に一杯ひっかけて帰途につくのが恒例なのですが、地元の友人が教えてくれて以来、ずっと使い続けている店が、この「寿屋」です。野方駅前の商店街を抜けて右折、そこからまた商店街沿いに歩くと右側に見えてきます。

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このお店、昼間は蕎麦屋を営業されているんですが、夜になるとその蕎麦屋さんの隣で居酒屋としての営業をはじめます。しゃれた古民家みたいな感じの門構えをくぐると「酒房 寿屋」になっています。

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席はすべて畳敷きのお座敷で、席の間はゆったりととられています。お座敷の端にガラスが張られており、その向こうに小さな中庭があります。「春はサツキ、夏は深緑、秋はカエデ、冬はサザンカ、雪見酒と四季を感じながらの一杯は格別です」(野方商店街振興組合HPより)。上品だけど気取りがなく、うるさいBGMもないので本当に落ち着いてお酒が飲めるお店です。

日本酒と焼酎の種類が豊富で、「利き酒セット」なんかもあります。肴は焼き物、揚げ物、煮物、日本そば、天ぷらなど、いわゆる和食系の居酒屋メニュー。シンプルだけど丁寧に味付けされたたまご焼きや鶏生ハム、肉じゃが、メンチカツなども美味。おしゃべりも弾み、お酒も進みます。〆はやっぱりおそばでしょうか。

ここの隠れ名物はなんとたこ焼き(メニューにはちゃんと書いてありますが)。なぜ蕎麦屋でたこ焼き!? しかも、自分で焼きながら食べる! 関西人にとってはおなじみの自家用たこ焼き器がテーブルの上にどん、と置かれ、その脇にはたこや紅しょうがなどの具とタネの入った容器が。客には千枚通しが渡される。たしかに屋台のおっちゃんはこんなのでたこ焼きを作ってたな……。おっかなびっくり、過去の記憶などを総動員しながらああでもない、こうでもないとたこ焼きを焼きはじめ、千枚通しでひっくり返す。おお、ちゃんと丸くなってる! 面白い! くるくると20個ひっくり返し、たっぷりとソースを塗り、青のりをふりかけて、口の中へひょい。はふはふ、熱い! でも旨い! 自分で焼いたたこ焼きがこんなに旨いとは知らなかった!

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と、静かで風情のあるお座敷でこんなエキサイティングな体験も味わえる「酒房 寿屋」。飲んで食べて、ひとり3000円を超えたことがないというウルトラ良心的な価格帯も大きな魅力です。まさに野方の穴場、でしょう。


酒房寿屋
TEL:03-3338-6938 
中野区野方5-33-5
営業時間18:00〜26:00(入店は24:00まで)
定休日:水曜日



(記者:ポポちゃん)

■写真
写真撮影:ポポちゃん記者

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