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2008年07月17日(木) 08時01分

みずほ銀、大手初 ATMで携帯使用禁止へ 振り込め詐欺被害、水際で阻止産経新聞

 みずほ銀行は16日、「振り込め詐欺」で携帯電話を使って入金を誘導する手口が増えていることを受け、全国約1200カ所にある支店や出張所、無人店舗などのATM(現金自動預払機)コーナーでの携帯電話の使用を、月内にも原則として禁止することを明らかにした。利用者に理解を求めるポスターを掲示するほか、注意を喚起するためATMに張るステッカーや携帯電話を使うとブザーが鳴る装置の設置を検討、被害を水際で防ぐ。ATMでの携帯電話の使用禁止は大手銀行では初めてで、他行でも同様の動きが広がりそうだ。

 銀行口座に高額の現金を振り込ませる「振り込め詐欺」の被害は、手口が巧妙化し今年に入り急増している。被害額は今年1〜5月で137億円超と、前年同期に比べて1・6倍のペースで増えている。全国銀行協会も加盟128行に対し、ATM付近での携帯電話の使用自粛を利用者に求めることを22日の理事会で申し合わせる方針。全銀協では月内に携帯電話の使用を控えるよう呼びかけるポスターを数万枚作製し、みずほ銀はこのポスターを全店舗で掲示する。

 ATMでの携帯電話の使用禁止は、長野県JAバンクなど地域金融機関の一部で広がっているが、全国に店舗を展開する大手銀行では初めて。15日には警察庁と法務省が「振り込め詐欺撲滅アクションプラン」をまとめるなど、民間レベルでの取り組みを求める声が高まっている。

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