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2008年07月16日(水) 12時00分

野山に出かけるときは要注意!もしものときの毒ヘビ対処法R25

後ろめたさから優しくしたばっかりに勘ぐられ彼女に浮気がバレる。なんてのを「やぶへび」という。こんな場合は最悪でも人間関係の崩壊ですむが、本物のヤブで毒ヘビに噛まれたりするともっと大変なことになりかねない。夏本番を前にハイキング気分が盛り上がる今日この頃、慣れない草むらをまさぐって毒ヘビに襲われた…みたいなときに正しい対処法を知っていれば慌てなくてすむはず。

「もし毒ヘビに噛まれたら傷口をつまんで毒を押し出すこと。口で吸い出すのもいいけど、口が届かない場所を噛まれることもあるから」と教えてくれたのは『ジャパン・スネークセンター(群馬県)』の主任研究員・堺淳先生。日本にいる陸生の毒ヘビは大きく分けてハブ類・マムシ類・ヤマカガシ類の3種。ハブ類は沖縄などの南西諸島に生息。本州にいるのはマムシとヤマカガシだ。

「マムシの牙は細いので、噛まれてもあまり痛さを感じないこともある」(堺先生)らしい。「傷口の近くをヒモなどで強く締め付けるといい」という俗説もあるが、血液の循環を妨げ、壊死につながるため、お勧めできないことのこと。締めるのなら、1カ所だけではなく、幅広の包帯のようなもので傷口の周辺を含めて広く覆うように巻くのがコツだ。また気性の荒いマムシと違いヤマカガシは元来おとなしい性質なので、自分から襲ってくるようなことは少ない。

「だから、いたずら盛りの子供が被害に遭うことが多いんですよ」(堺先生)

とにかく被害に遭ったら前述のような応急処置をして病院に行き特効薬の血清を処方してもらう。襲われたのが何ヘビなのか医師が判断しやすいよう、噛まれたときの状況を詳しく説明できればなおよい。ヘビによって血清の種類が違うからだ。もしも行った病院に血清がない場合は持っている施設を探すことになる。このような時間差もあるので本人の迅速な対処が大切だが、走ったりすると毒の吸収が早まるので注意。慌てず落ち着いてしかも迅速に、がベストなのである。
(R25編集部)

※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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