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2008年07月16日(水) 14時42分

「店から出ないで」PAに緊張 東名のバスジャック東京新聞

 16日午後、愛知県岡崎市付近の東名高速道路で起きたJR高速バスの“バスジャック”。容疑者の男は「14歳」と名乗り、事件直後に逮捕されたが、乗客やバスが止まったパーキングエリア(PA)では、驚きと恐怖が走った。

 「事故で通行止めにします。バスジャックかもしれない」

 午後1時半ごろ、岡崎市の美合PAに中日本高速の指令放送が入った。店員が客をすべて出した後、パトカーが相次いで到着。売店の男性(62)は防弾チョッキを着た警官から「店から出ないで」と言われ、従業員5人とともに店内で行方を見守った。バスは駐車場の真ん中、店からは50メートルほど離れた所に止まった。犯人は運転席近くにおり、警官が説得しているようだが、店とは反対側で見えない。パトカーはバスが本線に戻らぬように縦列で止められていた。身柄確保の瞬間も見えなかったが、思わず「切ない世の中だ」とつぶやいた。

(中日新聞)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008071690144025.html