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2008年07月16日(水) 18時02分

まるで映画のようなひまわり畑オーマイニュース

 『向日葵(ひまわり)の里』の休耕田が黄色に染まり始めました。

 香川県仲多度郡まんのう町帆山(ほのやま)地区の休耕田で、今夏もひまわりが咲き始め、各地から観賞に訪れる人たちでにぎわっています。

 2000年に、前身の仲南町がまちおこし事業として始めたものです。今夏も例年通り地元の農家が協力して初夏に種を蒔きました。

 7月14日は朝から晴れわたり、最高気温は高松で35.3℃(15:03)、まんのう町から近い多度津町では34.1℃(15:27)を記録。各地から写真愛好家や乳幼児を連れた家族連れや家族や友人グループが訪れていました。

 まだ、一部の畑で咲き始めたばかり、全体的には蕾の状態でしたが、JR土讃線に特急列車や普通列車が通過するたびに、ひまわりに囲まれた列車をカメラに収めていました。

 イタリア映画『ひまわり』に映し出されたような地平線まで続くひまわり畑は、列車の車窓からもばっちり眺めることができ、毎年、楽しみにしている乗客もいらっしゃるとのことです。

 昨年(2007年)は台風と重なって中止になった「ひまわり祭り」は、今年は20日に開催される予定です。記者が見た限りでは、今夏の見ごろは、8月をまたぐかもしれないと見ています。

 長年、訪れているという写真愛好家の男性は、

 「(咲いているひまわりは)昨年と比べて背が低いし、花も小さめです。全体的に1週間程遅れている感じがします。今年は雨の多い梅雨で、気温も日中低かったことを考えると、20日の祭りに見事に咲き誇れるかどうか?」

と話していました。

 “日本のトスカーナ地方”の夏の風物詩はいつもよりも長く楽しめそうです。

 これらのひまわりは全て食用です。シーズンが終わると、摘み取る際に花びらと種を集め、花びらはアイスクリーム、種は食用油のほかに焼き菓子、さらに近くの塩入温泉の湯を使った石鹸の原材料として使われることになっています。

(記者:笠井 隆宏)

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