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2008年07月15日(火) 11時43分

フットサル・Fリーグ開幕! 観戦記(1)オーマイニュース

 フットサルのFリーグが開幕しました。7月13(日)に第1節の バルドラール浦安vsシュライカー大阪の試合が東京・国立代々木競技場第一体育館で行われ、観戦してきました。

■試合内容

 試合はお互いに攻撃に出て、前がかりな展開。そんな中、浦安GK・川原永光がロングボールを出し、それを右サイドのゴール近くで藤井健太が胸でトラップし、そのまま左足ボレーでゴールにたたき込み、早々と先制した。浦安はさらにその直後、稲田 祐介が追加点。2-0とリード。

 大阪は奥田 亘のゴールで一時、1点差に詰め寄るが、浦安の小宮山友祐に2点を取られ4-1とされる。後半、大阪は得意の「パワープレイ」に出るが、逆にそのスキを浦安・大森 茂晴にゴールされ、5-1で浦安が勝利した。

■大阪の感想

 先日行われたカップ戦・オーシャンアリーナカップを優勝した大阪は、「パワープレイ」で昨シーズン終盤から驚異的な粘りを見せ、「パワープレイ」は大阪の特徴となってはいたものの、できればパワープレイを使わずに優位に試合を進めたい。その心理からか、大阪は序盤、前がかりになりディフェンスにすきができた。そのすきを浦安はロングボールでつき、個人の攻撃力で得点を積み重ねた。

 2点を失ってから大阪は戦い方を変え、また試合に慣れてきて守備が固まり、スピードのあるカウンター攻撃を繰り出す。そして瀬戸彬仁の放ったシュートぎみのパスを奥田亘が滑り込んで押し込み1点を返した。

 これにより「大阪のペースになるか」と思われたが、浦安のロングパスを止めることができず、浦安の攻撃力により、失点してしまった。

 また、大阪はカウンターで何度もチャンスを作り、シュートを放ったものの、決定力がなく得点できなかった。大阪は、今シーズンから、そのシュート力から奥田亘が、パワープレイの際のゴレイロに抜擢(ばってき)された。これにより、パスコースのない時に「ロングシュート」という選択肢もできた。しかし、この日は守備を固めた浦安からゴールを奪うことができなかった。

 内容的には、得点差ほどの一方的な試合ではなかった。大阪がきっちりと守備をし、スピードのあるカウンターで抜け出した村上哲哉や吉成圭、そして奥田亘、が再三惜しいチャンスを作り出した。「試合開始からディフェンスをきちんと守りカウンターに徹していたら……」と思うと惜しい試合であった。

■浦安の感想

 浦安はさすが、といえる戦いぶりだった。特に個人技が素晴らしく、藤井のボレーから始まり、小野、小宮山、稲田など“日本代表組”がそれぞれの実力を見せた。GK川原も得意のロングボールを出し、多くのチャンスを繰り出した。

 ロングボール1本でチャンスが作れるというのは強みだ。逆に、あえて苦言を呈すると、パスをつないで崩すということが少なかった。この試合はそういう戦い方をしなかったかもしれないが、こう着状態になった時にどのように戦うか、今後の試合に注目したい。

(記者:白石 竜次)

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