横浜市瀬谷区の市道で昨年８月、乗用車にひき逃げされ、オートバイの少年２人が死亡した事件で、危険運転致死と道交法違反の罪に問われた同市泉区上飯田町、建設作業員佐藤篤被告（３１）の判決が１４日、横浜地裁であった。鈴木秀行裁判長は「無思慮かつ短絡的な犯行で言語道断」と述べ、懲役１０年（求刑・懲役１２年）を言い渡した。
判決によると、佐藤被告は昨年８月２３日未明、同市瀬谷区下瀬谷の市道で乗用車を運転し、対向してきたオートバイを脅かそうと中央線をはみ出して、同市旭区笹野台、アルバイト従業員中岡亮さん（当時１８歳）のオートバイと衝突して逃走。中岡さんと、同乗の同市瀬谷区中屋敷、同渡部浩司さん（当時１８歳）を死亡させた。佐藤被告側は「中央線をはみ出したのは被害者側で、危険運転にはあたらない」と無罪を主張。鈴木裁判長は、目撃証言や事故の解析結果などから、佐藤被告が中央線をはみ出したと認定した。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/news/20080715-OYT8T00264.htm