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2008年07月15日(火) 18時49分

ウワサの“IT女戦士”ユカタンから学ぶ「愛され方」ツカサネット新聞

「ウワサの“IT女戦士”ユカタン」、つまりソフトバンク系のIT情報サイトITmediaで活躍するニュース記者である岡田有花記者へのインタビュー記事が最近サイゾーに掲載されて、ネットでそれなりに話題になっている模様です。

一体何がそんなに話題になっているのかというと、その記事の表題と内容、そして本人の写真がです。

「ウワサの“IT女戦士”ユカタンはミキティ似!?」と題するその記事には、愛らしく可愛らしいこの女性記者の写真と共に、うがった見方をすれば結婚情報サイトのプロフィール紹介を思わせるインタビューが載せられました。

「リアルでのアタックは、まっったくないです。最初の頃はファンメール的なものも来ていたんですけど……。でも今では恋人と過ごすより、二次元のネット上で自分の記事への反応とか見るほうが楽しくなってます」

「いえ、モテたいですよ。エビちゃんパーマにして頑張ったこともあるし。まったく効果なかったけど……。でも、もし彼氏ができたとして、どうしたらウケる記事になるだろうかって考えてしまうので、もう私、普通の人ではダメかもしれませんね。よほどの奇人変人とか宇宙人でないと」

「これだけネット媒体が普及しても、まだまだマスメディアの影響力にはかなわないんですね。IT社会の悪い面を伝える報道ばかりが注目されるし。私としては、ITのもっと明るい面をたくさん記事にしていきたいんです」

そして記事の最後には「(“IT女戦士”の真摯な心意気に)泣いた。そんなユカタンを幸せにしたいキミ、編集部に一報を!」と結ばれています。

うーん。奇人変人宇宙人カモン、ですか。うーん。

早くも「はてなブックマーク」にはこの記事に対するタグがどんどんとついていて、この女性記者の人気の高さがうかがわれます。

「ヘアメイクとカメラマンの底力なめんな」

「こういうのを「プロ」っていうんだ…、すごい…。僕もこの人たちに頼んでプロフィ(ry / すみません、一応これでも応援してます!」

「「安藤美姫似のアイドル顔」は酷い。岡田有花は今すぐサイゾーを名誉棄損で訴えるべきだ」

「顔写真まで体張ってネタ提供しなくてもいいのにw」

「お前ら、「カメラマンの技術がすごい」とか「最近のPhotoshopスゲー」とか言う前に言うことあるだろwww / 岡田さんは、前から記事が素敵で好きでした」

「NHKのねとすたの写真は酷いけど、この写真もちょっとなあw(多分、似てないのを選んでる)/実物はmiauのシンポジウムの時に見たけど、気合の入った仕事のできそうなかっこいいキャリアウーマンでしたよ」

「これはすごいタグに吹いたw」

インターネットという媒体の情報の露出度は全く容赦がなく、実はこの女性記者のファンサイトやら化粧なしと思われる素の写真やらもすべては検索可能なのですが、こういう仕方でネットユーザーから「愛されている」女性には、普通はまずお目にかかれません。

思えば去年のクリスマスイブの彼女の記事も「オリジナルソング」および「オリジナルダンス」動画配信付の、読者に対するサービス精神が大変旺盛いや過剰なものでした。

もっとも京大出身で帰国子女でもある才媛な岡田記者は単に受け狙いの自虐記事で身を立てているのでは決してなく、その証拠に最近では、書いた記事がまとめられて1冊の本にさえなっています。

しかし最も注目すべきなのは、この三十路前の女性記者のブログにしたためられた、記者本人の感想でしょう。

「サイゾーの記事を見たという方からたくさんメッセージとかいただきました。ありがとうございます。はてブで上のほうにあがってて、めっちゃびびってます。本当にすみません。

「本誌記事とネット記事では写真が違うんですが、ネットにのっけてもらった写真は「最も本人から遠い」ものを選びました。所詮ファンタジーです。すみません。

「メイクとカメラが凄腕というのは事実です。ありえないぐらいかわいい写真を撮ってもらいたい場合、みなさんあのお2人に頼むといいと思うよ!

「20代最後にいいネタができました。サイゾーさんみなさんありがとう」

「サイゾーの記事がmixiに配信されてびびりました。前のエントリーにも書いた通り、あの記事の写真は本人とはかなり異なります。ほんとうにすみません。申し訳ない気分でいっぱいです。すべてはネタのつもりだったんですが・・・ううむ」

なんという清々しさ。うら若い女性にしては信じ難い程のその自然体には頭が下がります。

ネット慣れしていない人たちからすれば、これは愛されているのかけなされているのかと首を傾げたくなるかもしれませんが、最近よく聞くネットで有名女性ブログが炎上といった状況を目にしている人であれば、この女性記者の「愛され方」に一考の価値があるのは明らかです。

それにしても、今回のサイゾーの「恋人募集中」風記事でさえ、もしかしたら今年のクリスマスイブのさらなる自虐自爆記事の前フリなのかもしれず、彼女の今後の記者活動が思いやられ、もとい、本当に楽しみです。



■参考

◆ウワサの“IT女戦士”ユカタンはミキティ似!? : 日刊サイゾー(2008/7/7)
http://www.cyzo.com/2008/07/post_718.html

◆はてなブックマーク - ウワサの“IT女戦士”ユカタンはミキティ似!? : 日刊サイゾー
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.cyzo.com/2008/07/post_718.html

◆ザ☆ネットスター! 出演者紹介 岡田有花
http://www.nhk.or.jp/netstar/casts.html

◆IT戦士 岡田有花リンク集
http://www8.plala.or.jp/garden/note/it.html

◆初音ミクも活用:1人のイブ、ITにすがりつく - ITmedia News(2007/12/24)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0712/24/news011.html

◆三十路ブログ
http://blog.livedoor.jp/misojiblog/





(記者:湊屋 史子)

■写真
写真撮影:湊屋 史子記者

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