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2008年07月14日(月) 13時43分

栄養抜群!? 未来のエコフードはこれだ! COURRiER Japon + hitomedia

この5月に米国バージニア州で開催されたフード・フェスティバルでひときわ賑わっているスタンドがあった。それは『虫料理』(未邦訳)の著者デヴィッド・ジョージ・ゴードンのスタンドで、彼はなんと「コオロギのパスタ」を作っているところだった……。
今、ゴードンのような虫料理の愛好家たちはみな、「虫は、牛や豚や鶏よりはるかに環境にやさしいタンパク源だ」と口を揃える。
というのも畜産業界が排出する温室効果ガスの量は全体の18%にも及ぶからだ。さらに、餌になる穀物の値上げが深刻な昨今では、環境への影響が少なく安価な虫は、“未来の食材”になる可能性を秘めているという。例えば150gのイナゴを育てるのに必要な水はわずかだが、同じ量の牛肉を得るには3290lもの水が必要だ。また虫を育てるなら、経費も少なくてすむ。
加えて、注目すべきはその栄養価。中央アフリカなどでよく食べられるイモムシは、火を通した状態で100g中28gのタンパク質を含み、これは鶏肉に含まれている割合よりも多い。またゲンゴロウは、牛肉の4倍の鉄分を含むという。
ちなみに、国連食糧農業機関の職員も最近バンコクで開かれた“食虫会議”に出席し、「これは決して蔑むべき発想ではない」と述べている。
とはいえ、一般的な人間が口にするにはまず「気持ち悪い」という感覚を克服する必要があるのは、言うまでもない。

タイム(USA)より

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080714-00000000-cou-int