2008年07月14日(月) 17時01分

二岡、待ってるゼ！　モナも応援団も“懲りない面々”（夕刊フジ）

　タレント、山本モナ（３２）との不倫スキャンダルで周囲の期待を裏切り、いまだ１軍昇格のメドすら立たない巨人・二岡智宏内野手（３２）。それでも支援を続ける後援会長、背番号７のユニホームを着て球場に来るファン、復活を待ちわびる応援団たちがいる。モナも懲りないが、こちらもすばらしく懲りない面々だ。

　二岡の１軍合流が、またも先延ばしになった。不倫騒動で１軍昇格がいったん見送られた二岡は１３日、イースタン・リーグのヤクルト戦に３番・三塁でスタメン出場。しかし、ヤクルトの高卒ルーキー、由規に遊ゴロ、遊ゴロ併殺、見逃し三振と軽くひねられ、投手が代わった最終打席も空振り三振で４タコに終わった。

　吉村２軍監督から報告を受けた原監督は「状態が芳しくないので、（北海道遠征には）帯同させない。東京に帰ってきてから考えたい」。

　当初は１５日に北海道・旭川で行われる中日戦での１軍復帰を示唆していたが、スケジュールは白紙に戻っている。伊原ヘッドコーチも「プロなんだから、結果を出さないと上げられない。今の状態じゃ、難しいでしょう」と突き放す。

　巨人はこの日、東京ドームで横浜に３タテを決め、貯金を今季最多の６とした。９日に二岡スキャンダルが炸裂して以降、巨人は４戦全勝して２位に浮上。二岡選手会長への待望感は薄まる一方だ。

　それでもドームには、この日も二岡の背番号７のユニホームを着て、応援するＧ党の姿があった。

　「今日は着てくるかどうか本当に迷った」という３０代女性は、「家から着てきたら、電車の中で『ＮＩＯＫＡ』の文字を見た人が次々に『そういえば二岡が、モナが…』とヒソヒソやり始めるのでつらかった」と悔しさをにじませている。路上で聞こえよがしに「あ〜、オレ、巨人ファンじゃなくてよかった」という言葉もぶつけられたが、今後も二岡のユニホームを着続けるつもりだ。

　応援団の二岡に対する姿勢も変わらない。１９９７年にはＦＡ移籍１年目の清原（現オリックス）が極度の不振にあえぎ一時、ファンが応援をボイコットする事態に発展したが、二岡の醜聞は不問のよう。

　巨人主催試合で応援をリードする応援団の関係者は、「ボイコットなどはありません。これまでと変わらず、精いっぱい応援するだけです」と話す。１２日の試合後も「ゴー、ゴー、ニオッカ！」と二岡の応援コールがドームに鳴り響いた。

　また、二岡の東京後援会の会長である、清覚秀雄・日本ゴルフ倶楽部社長（６４）も静観の構えだ。

　１３日夜、都内で清覚氏を直撃すると「選手なんで、野球で結果を出してもらうしかないでしょう」と穏やかな口調で語った。

　後援会は二岡の１年目オフ、２０００年３月に発足。当時、小林洋行社長だった清覚氏は、二岡と同じ広島出身という縁で創設時から会長を務めている。二岡と千春夫人（３４）の縁を結んだのも後援会だ。０２年に後援会が主催した激励会で千春夫人が司会を務めて、その後、後援会関係者のとりなしもあって交際に発展。０５年にゴールインし、昨年６月に待望の第１子が誕生しただけに、３年目の浮気は関係者に大きな衝撃をもたらした。

　二岡から清覚氏に謝罪の言葉があってもよさそうなものだが、まだ「何も話してないです」と清覚氏。ただし「本人も反省しているみたいだし」と、あえて清覚氏からコンタクトを取る予定はない。二岡の１軍昇格への道はいまだ視界不良だ。

　「いいときはチームをいじるな」の鉄則もあるように、首脳陣もチームが勝っている間は“いわくつき”の二岡を使って流れを変えるようなマネはしないだろう。それでも辛抱強く復活を待ち続ける人がいる。２軍の試合で、ヤジに心を乱されている時間はない。

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