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2008年07月13日(日) 20時45分

【法廷から】廷内失笑の嵐…下着1枚強盗が突っ走ったワケ産経新聞

 上半身は裸、身につけている服はグレーの下着1枚。サングラスと白いマスクで顔を覆い、腰まである長いカツラが野球帽の下から伸び、腰の下はカラーボールの塗料だらけ…。
 昨年11月、大阪市中央区南船場の郵便局に強盗に入り、現金約140万円を奪って逃走中、通行人ら3人をナイフで刺して重軽傷を負わせたとして、強盗殺人未遂などの罪に問われた住所不定、無職、南澤聡被告(43)。11日、大阪地裁で開かれた初公判で、逮捕直後に撮影された異様な格好が法廷の65インチモニターで大写しされた。
 なぜ、このようないでたちで犯行に及んだのか。しかも当時、金に困っていたわけではなく、約635万円の資産もあったという。南澤被告が語った「動機」とは−。
   × × ×
 検察側の冒頭陳述などによると、犯行にいたる経緯は次の通りだ。
 南澤被告は強盗未遂罪などで平成16年10月に懲役3年の実刑判決を受けて服役していたが、昨年10月に出所した。
 ガードマンの仕事に就いたがすぐに辞め、その後は大阪市西成区内でホームレス生活を送っていた。
 その後、服役中から実行しようとしていた金融機関に対する強盗を計画した。変装用のカツラや包丁などを買って準備した後、11月26日に決行する。
 「強盗は緊張するので勢いを付けよう」
 ワンカップの日本酒10杯と350ミリリットル入りのビールなどを飲みながら強盗をイメージトレーニング。その後、盗んだ自転車で西成区から中央区へ移動した。
 「所持している服が2着しかなく、服を着て犯行に及ぶとすぐにばれる。裸でやった方が話題性もある」
 近くの公園で服を脱ぎ、パンツ1丁で果物ナイフと包丁を持って大阪南船場一郵便局に押し入った。

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