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2008年07月12日(土) 08時01分

慎太郎知事「宮内庁ごときが」スポーツ報知

 2016年の夏季五輪開催を目指し、皇太子さまに招致活動へのご協力を求めている東京都の石原慎太郎知事(75)が11日の会見で、宮内庁が否定的な見解を示していることについて「宮内庁ごときが出てきて、そんなことを言うのは僭越(せんえつ)の限りだ。そういう役人が日本を滅ぼしてきたんだ」と痛烈に批判した。

 皇太子さまは16日からの日程でスペインを公式訪問し、森喜朗元首相が現地で同席する。石原知事は「その旅行の中でいろいろ皇太子さまの意向もお尋ねして政府に持ちかけようと、森くんとも相談している」と、森元首相を通じて皇太子さまに協力を要請する考えを示した。

 しかし、宮内庁の幹部が森元首相に「スペインでは皇太子さまに(招致協力の)話をしないでくれ」と言ったとされることに質問が及ぶと、石原知事は「宮内庁ごときが」と激高。「とんでもないやつだ本当に。だれも許さないよ、そんな宮内庁の役人。名前挙げて言ったの、そいつが? だれが何と言ったんだ?」とまくしたてた。

 宮内庁の野村一成東宮大夫は4日、「招致活動の段階から(皇太子さまが)かかわることは難しい」と話している。

 しかし、五輪招致を「国家の事業」と強調する石原知事は「国民投票でもしてみたらいい。反対する国民いないと思うけどね。皇太子さまに(IOC総会に)行っていただこうじゃないか、国を代表して。総理大臣はだれがどうなるか分からないんだから」と訴えた。

 ◆サミット酷評 ○…石原知事、北海道洞爺湖サミットについても酷評した。温暖化防止の成果について「大山鳴動、一匹のネズミも出なかった。あんなもんで会議を持った意味があるのか」と批判。インフレや食糧危機対策についても「何もしなかったじゃないか。本当に世界中の国民は怒っていると思うね。ああいうのをラケットっていうんだよ、無駄騒ぎ」と指摘した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080712-00000079-sph-soci