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2008年07月11日(金) 13時21分

ちょっと間抜けな“現代のルパン”COURRiER Japon + hitomedia

著名画家の絵画、アンティークの家具や鏡、聖像、武器、大量の古切手……。
麻薬保持の疑いで逮捕された57歳のポーランド人、マレック・Gの家宅捜査をした警察は驚いた。そこには、彼が何年もかけて世界各地から盗んできたおびただしい数の美術品が、所狭しと並べられていたのだ。ヨーロッパの盗難美術品としては捜査史上最大のコレクションになるという。
一番多かったのはスウェーデンからの盗品で、ピカソのグラフィックアートや鬼才ニキフォルの絵画など、貴重な作品も発見された。
いまや盗難美術品の数は、世界中で10万点にも上ると言われている。確かに、盗むのは簡単だ。特に古城や教会は侵入しやすく、錠前もさほど頑丈でないことが多い。問題は売るほうだ。高価な美術品を盗んでも、実際に売れるのは10%ほどなのだとか。
マリファナ欲しさに美術品盗みを繰り返していたと見られている“現代のルパン”は、その価値を知っていたのだろうか。

ポリテーカ(ポーランド)より

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080711-00000000-cou-int