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2008年07月11日(金) 08時53分

上半期の刑法犯6年連続減少 振り込め詐欺は蔓延産経新聞

 今年上半期(1〜6月)に全国の警察が認知した刑法犯は、昨年同期に比べ5・0%減の87万9208件で、上半期では6年連続の減少となったことが10日、警察庁のまとめで分かった。大半の罪種で減少傾向だったが、2年連続で減っていた知能犯は6・9%の増加に転じた。なかでも詐欺は3万4314件で昨年同期比5・1%の増で、振り込め詐欺の増加が詐欺全体の認知件数を押し上げたとみられる。
 知能犯のうち、最も多かった罪種は文書偽造で、38・0%増の2343件と、すべての罪種のうち最大の伸びとなった。
 警察庁は「振り込め詐欺に使われる携帯電話の取得や偽名口座の開設に偽造された免許証や公文書が悪用されているケースが多いのではないか」とみている。
 一方、全体の約75%を占める窃盗犯は4・6%減の65万7230件で、上半期の統計を始めた平成元年(昭和64年を含む)以降の20年間で最少となった。
 警察が「体感治安」の指標のひとつとしている街頭犯罪では、ひったくりが前年同期比25・8%減の8879件、自動車窃盗も11・6%減の1万3909件となった。
 凶悪犯は4200件で8・8%の減少となったが、殺人(未遂も含む)は10・8増の649件となり昨年までの4年連続の減少から増加。通り魔は5件で昨年より2件増えた。

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