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2008年07月11日(金) 13時14分

政府系住宅金融機関の国有化検討=株式無価値、負担は国民に−米国時事通信

 【ニューヨーク10日時事】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は10日、米政府高官の話として、政府系住宅金融機関の連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)について、経営不安が深刻化した場合に備え、両社または1社の国有化が検討されていると報じた。
 両社は、民間金融機関から住宅ローン債権を買い取って証券化するのが中核業務で、米国の住宅政策を支えてきた。しかし、長引く住宅不況でローンの焦げ付きが急増。両社の資産は劣化し、巨額の資本増強を迫られるとの観測が強まっている。
 同紙によると、政府が検討している国有化計画では、国による株式の買い取り価格はほとんどゼロとし、株主責任を明確化する。その上で、公社が保有または支払い保証しているローン債権で発生する損失は国民負担とする。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080711-00000083-jij-int