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2008年07月11日(金) 10時00分

ついに火を噴いた!石原都知事の口利き疑惑日刊ゲンダイ

 新銀行東京の疑惑がとうとう火を噴き始めた。8日発売の週刊朝日が、石原慎太郎都知事(75)の息子や“家臣団”による融資口利きの事態を報じたのだ。
 それによると、60件以上に上る知事周辺の口利き案件で名前が挙がっているのは8人。三男の宏高衆院議員、都庁出身の役人で新銀行の大塚俊郎会長と津島隆一代表執行役の2人に加え、兵藤茂と高井英樹の両都知事特別秘書、浜渦武生元副知事、鈴木晶雅と田中豪の両都議だ。
 浜渦、鈴木、田中の3氏は石原知事の元秘書だから、新旧5人の秘書が新銀行の口利きに精を出していたことになる。
「8人の中でも口利きが多いとされる兵藤特別秘書は、石原知事の学生時代からのヨット仲間で、石原6奉行と呼ばれる側近のひとりです。長男・伸晃議員の名前は出ていませんが、兵藤氏は伸晃議員の秘書をしている岩崎純氏とツーカーの仲。同じヨット仲間で一緒に石原知事の秘書をやっていたこともある」(政界関係者)
 兵藤秘書に並んで20件以上の口利きをこなしたと報じられている鈴木都議は大田区選出で、品川区選出の田中都議とともに、宏高議員の地元の衆院東京3区を預かる身。高井特別秘書は、画家の四男延啓氏がニューヨーク留学中に知り合った友人だ。

●都民の税金855億円がパー
 新銀行東京は累積赤字の解消のために実行される減資で、都民の税金855億円が毀損することが決まった。そんなデタラメ銀行に石原知事の身内が群がり、「融資してやってくれ」と持ち込んでいたわけだ。
 石原都知事は会見で「中小企業に頼まれたら取り次ぐのは当然。その先は銀行側が判断する問題」などと強調してきたが、そんな言い逃れが許されるのか。
「石原都知事はあらゆる問題の責任を旧経営陣に押しつけて逃げ切るハラです。先月の日本記者クラブの昼食会でも、『裁判ではっきりさせる』と息巻いていました。しかし、旧経営陣を追い込めば追い込むほど、新たな疑惑が飛び出す恐れがある。都議会はザワザワし始めています」(都政事情通)
 石原知事には、水谷建設元会長らの宴席接待・ヤミ献金疑惑も浮上している。いよいよ追い詰められてきた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080711-00000007-gen-ent