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2008年07月10日(木) 17時39分

発売2日前から徹夜組も出現——iPhone日本上陸のお祭り騒ぎComputerworld.jp

 ソフトバンクモバイルは、米国Appleの携帯端末「iPhone 3G」を7月11日の正午から販売する。ただし、ソフトバンクモバイル直営店の「ソフトバンク表参道」は、全国に先駆けて同日午前7時から発売を開始するという。同店舗の前には、発売2日前からすでに行列ができている。

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 2007年1月に開催された「Macworld Conference & Expo 2007」で、同社のCEOであるスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏がiPhoneを発表してから1年以上が経過した。すでに世界中で数百万台のiPhoneが出荷されているが、日本の店頭に並ぶことはなかった。

 今回のiPhone日本発売は、(一部の)Appleファンにとってはお祭りのようだ。7月9日午後の時点で、ソフトバンク表参道の前には20人ほど並んでいる。先頭に並んでいた名古屋から来た青年は、「iPhoneが発表されたときのJobs氏の基調講演を見て、これはすごい製品だと思った。それ以来、iPhoneが欲しくてたまらなかった」と語っている。

 iPod touchとiPhoneに対応するアプリケーションを開発しているユビキタスエンターテインメンツ(UEI)のCEO、清水亮氏もこの行列に“参加”している1人だ。同氏はiPhoneをいち早く入手するため、7月8日の朝から3人の従業員と共に並んでいる。

 「昨年のMacworldでJobs氏の基調講演を聴き、非常に興奮した。以来、われわれは日本でのiPhoneの発売を心待ちにしていた」(清水氏)

 UEIはiPod touch対応のアプリケーションを開発している。そのなかには、同一のWi-Fiスポット内にいる他のユーザーとプレイできる卓球ゲーム「UEI Pong」なども含まれている。清水氏はiTunes Storeを通じ、99セントでこのUEI Pongを販売する予定だ。

 清水氏がiPhoneを入手して最初にやりたいことは、自社のアプリケーションとの互換性チェックだという。

 「カメラ機能やGPS機能など、iPhoneに搭載されている機能を利用するのは、互換性をチェックしたあとの話だ」(清水氏)

 ちなみに同店舗での行列が“始まった”のは7月8日の昼ごろだったが、本格的な行列になったのは同日夜だったという。その時点で行列の順番を決めるためじゃんけんを行ったところ、名古屋から来た大学生が先頭になったとのことだ。

 同店舗前にはすでにガードマンが配され、行列している顧客の安全を確保するとともに、歩道の通行を妨げないよう整理している。この行列には、メディアも注目しており、TV取材班やカメラマンなどがひっきりなしに訪れている。

(Martyn Williams/IDG News Service東京支局)

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