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2008年07月10日(木) 11時43分

ドライバーのマナーは運転中だけではないオーマイニュース

 7月8日、宮崎市内のハンバーガーショップに出掛けた。あいにくハンバーガーショップの駐車場が満車だったので、同じ敷地内に併設されている書店側の駐車場に車を止めることにした。書店側の駐車場も車が多かったが、なんとか車を止め、ハンバーガーショップへ向かった。

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 「車が多いなあ」と、止めてある車を見ながら歩いていると、2台ほどフロントガラスに紙が張られている車があった。1台は宮崎ナンバーで、もう1台は福岡ナンバーのもみじマークが張られた車であった。

 張り紙には、「無断駐車・長時間お断り!」と書かれていた。無断駐車にかかる罰金を徴収するだけではなく、車を撤去する際の費用も徴収することが書かれていて、おしまいには、「ここはあなたの駐車場ではありません」と書かれていた。張り紙を見る限りでは、書店側の強い意志を感じた。

 というのも、書店やハンバーガーショップがある場所は南宮崎駅に近く、交通量も多いところである。中心市街地に比べると、100円パーキングが少なく、ちょっとした用事を済ませる際に、ここの駐車場を無断で借用する人は多い。

 張り紙は運転席側にべったりと張られていた。はがすのが大変だろうなあと思いながら、ちょっと書店をのぞいてみた。止めてある車が多い割には、店内の客は少なかった。ハンバーガーショップへ向かったが、こちらは高校生が多かったが、車を止めていそうな客は、やはり少なかった。ということはかなりの数の人が無断で駐車していることになる。

 先ほどの車のことが気になり、食事を早めに切り上げ、駐車場に向かった。ドライバーに遭遇すれば、突撃取材をするつもりであった。宮崎ナンバーの車はすでに立ち去っていたが、もみじマークを付けた福岡ナンバーの車は相変わらず止まっていた。

 「どういう理由でここの止まっているのだろう」

 書店の店員さんに聞いたところ、

 「書店で本を買われたお客さまがついでに用事を済ませるという場合もございます。あまり厳しく注意することもできませんが、一定時間以上止まっていて、私どもがちょっとこれはと判断した場合は、申し訳ありませんが、張り紙をさせていただいております」

とのことだった。

 もみじマークにかかわらず、ドライバーが守らなければならないマナーは、運転中だけではない。車を止める場合も、他人のことを考えなければならない。「少しの時間だけだから……」ということは通用しない。このようなちょっとしたことから社会の秩序は乱れていくことを肝に銘じてほしいものである。

 30分ほど書店にいたが、無断駐車の車の持ち主は、とうとう現れなかった。

(記者:大谷 憲史)

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