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2008年07月10日(木) 10時20分

ライブドアが23億円の申告漏れ 平成18年9月期までの4年間産経新聞

 「ライブドアホールディングス(HD)」(ライブドアから社名変更)が東京国税局の税務調査を受け、平成18年9月期までの4年間で約23億6000万円の申告漏れを指摘されたことが分かった。同社は修正申告し、法人税や地方税など計10億円を納付した。一部は所得隠しと認定される見通しで、今後、同国税局から通知される追徴税額は、重加算税や地方税を含め約12億6000万円に上るという。
 同社によると、問題となったのは堀江貴文元社長らとともに、旧ライブドアグループが証券取引法違反罪に問われた経費処理。ライブドアは16年9月、結婚仲介サイト運営会社「キューズ・ネット」を株式交換によって完全子会社化すると発表。その後、決算を粉飾するため、キューズ社に広告費などとして約9億2000万円を支払わせ、売り上げに計上したという。
 同国税局は、キューズ社からの支出は、ライブドア側への実体のない「寄付金」にあたるとし、架空の支出を装って隠蔽(いんぺい)を図ったと指摘したという。キューズ社は18年2月に子会社となり、ライブドアHDが課税されることになった。
 また別の企業の買収に伴って計上した費用についても「税法上、経費として処理できる合併には当たらない」と指摘されたという。

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