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2008年07月10日(木) 12時00分

「ゴミ箱に入れる→空にする」でデータが完全消去できないのはなぜ?R25

PCのデータを削除したいとき、ファイルをゴミ箱に入れて「ゴミ箱を空にする」。小気味いい効果音とともに、ゴミ箱にあったファイルが消えますよね。でも、実はこの状態だとまだデータは完全に削除されていないって知ってました? 見た目ではファイルはなくなっているけれど、この段階ではまだハードディスク内にデータは残っているんだそう。どうしてそんな仕様になっているんでしょう?

「『ゴミ箱を空にする』の操作でデータの完全消去を行っていると、処理に時間がかかります。ですから、『ゴミ箱を空にする』の操作では、データの一部に“削除済み”の印をつけます。この印のついたデータはWindowsから見えなくなります。“削除済み”の印がついた記憶領域は、他のデータを新しく保存するときやデータの更新を行うときに順次再利用され、その際に以前のデータが失われていきます」(マイクロソフト)

「ゴミ箱を空にする」で「削除済み」の印が付いたデータは、言ってみれば、「売り地」と看板をつけられた古い建物のようなもの。実際に更地になるのはその土地に新しく建物を建てるとき(新しくデータを記録するとき)で、それまでは古い建物(データ)がそのまま残ってしまっている…ということか(イラスト参照 ※R25.jpではイラストが表示されています)。

でも、個人情報の厳しい管理が求められる現代、「自分が消したつもりのデータが、実は消えてない」というのは、結構アブナイな気も。削除したはずのデータがもし他人に復元されて悪用されたりしたら…と考えると、怖いですよね。

「ハードディスク内に残ったデータを完全に消去したい場合は、市販のものも含めてツールがいろいろとありますから、それを使うといいでしょう。また、不要になったPCのハードディスク内のデータを完全に消去するサービスもあります。PCを捨てる前にはそういったサービスを利用することをオススメしますね」(同)

万が一、他人に見られるとまずいデータを消去するときは、念には念を入れて専用ソフトで完全消去しておくのが得策かも。それがどんなデータかって? それは…口が裂けても言えません!
(R25編集部)

※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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