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2008年07月10日(木) 02時30分

<ベルーナ>行政指導無視し営業 経産省、一部業務停止命令毎日新聞

 東証1部上場のカタログ通販大手「ベルーナ」(埼玉県上尾市、安野清社長)が悪質な呉服の展示会商法をしていた問題で、同社が東京都と神奈川県からそれぞれ特定商取引法違反の疑いで指導されたにもかかわらず、無視して違法行為を続けていたことが分かった。違法行為を指南したマニュアルもあり、法令順守の徹底がされなかった同社の姿勢が批判されそうだ。

 経済産業省は9日、同社に対し、特定商取引法違反(勧誘目的の不明示など)で6カ月の業務停止命令を出した。10日以降、呉服などの展示会販売事業ができなくなる。

 経産省などによると、「『クーリングオフができない』とうその説明をされた」などと違法性を指摘する苦情が寄せられ、都が06年7月、神奈川県が07年3月に指導した。

 その後、同社は社長名で業務改善計画書を都と県に提出したが、06年7月以降も違法な勧誘などを継続。被害は認知症の高齢者ら確認できただけで10人以上に及び、総額1000万円を支払った人もいた。【奥山智己】

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