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2008年07月09日(水) 16時01分

講演会:ミャンマー・長井さん殺害について考える 宗教学者・島田さんが講師 /富山毎日新聞

 ◇命かけ伝えたかったこと
 ミャンマーで昨年9月、反政府デモを取材中に射殺された長井健司さん(当時50歳)の事件について考える講演会が7日、高岡市のウイング・ウイング高岡で開かれた。講師の宗教学者、島田裕巳さん=写真・右奥=は「彼がジャーナリストとして、命をかけて伝えようとしたことを一人一人に考えてほしい」と参加者に投げかけた。
 軍に没収された長井さんのビデオカメラとテープの返却を求める「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」の主催。同会は、テープ返却や射殺犯の特定を求めて全国で講演会を開いており、今回で11回目。署名は、これまでに6万人分以上を集めている。
 講演会では、長井さんが戦時下のイラクやパキスタンで、戦争やテロなどの被害に遭う子どもたちを撮影した映像を上映。同会の木下黄太代表(ジャーナリスト)が、長井さんの生前の仕事ぶりなどをエピソードを交えながら紹介した。島田さんは「ミャンマー人から、『長井さんが私たちの状況を伝えてくれた』という声が寄せられる」などと語った。
 同会は事件から1年の今年9月27日までに署名10万人分を集めることを目指し、協力を呼びかけている。詳細は同会(電話=03・3746・0065、HP=http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927)へ。【蒔田備憲】

7月9日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080709-00000163-mailo-l16