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2008年07月09日(水) 18時32分

Windowsケータイからアプリを自動インストールできるカタログサイトが開設Impress Watch


 Windows Mobileを搭載したスマートフォンやPDA用アプリのカタログサイト“Giraffe”が8日、Windows Mobile開発者の有志により開設された。本サイトに登録されているアプリを、専用のクライアントソフトから簡単に自動インストールできるのが大きな特長。

 Windows Mobileを搭載したスマートフォンは、ユーザーが自由にアプリを導入してカスタマイズできるのが魅力だが、アプリの配布形式やインストール方法が統一されておらず、なかにはPCを経由しないとインストールできないアプリもある。ユーザーは、アプリごとに配布形式を確認して、CAB形式のインストーラーを実行したり、ZIPなどの圧縮ファイルを解凍してコピーするといった手順を使い分けなければいけないのが現状だ。

 “Giraffe”は、こういった不便を解消し、誰でも手軽に、Windows Mobile端末から直接アプリをインストール可能にすることを目的として開設された。同サイトで配布されている専用クライアントソフト「Giraffe アプリカタログ」を利用して、サイトに登録されているアプリのダウンロードとインストールを自動化できる仕組み。

 最初にクライアントソフトを手動でインストールする必要はあるが、以降はクライアントソフト上に表示されるカタログからアプリの情報を閲覧し、興味のあるアプリをその場でダウンロードしてインストール可能。ダウンロード前にはアプリの詳細情報のほか、バージョンごとの変更点なども確認できるので、すでに持っているアプリをバージョンアップしたい場合も便利だ。

 ただし、現在のところサイトが開設されたばかりということもあり、登録されているアプリは少ない。サイトの充実にはアプリ開発者の協力が不可欠と言える。ちなみに開発者はアプリを本サイトにアップロードする必要はなく、自分のWebサイトやブログなどへCAB形式で公開したアプリの情報を、本サイトに登録すればよい。

 また、開発者以外の一般ユーザーも自由にアプリを登録できるが、開発者によっては勝手にアプリを登録され、自分のWebサイトへアクセスされなくなるのは困るということもあるだろう。本サイトの発起人である伊勢シン氏は、『まだまだ課題も多い』としながらも、『今後のことはみんなで考えていきたい』として開発者やユーザーへ協力を呼びかけている。

 そのほか、Webサイトやクライアントソフト上から閲覧できる各ソフトの情報は、現在のところテキスト中心の簡素なものとなっている。8月末までの目標として、アイコンや画像の表示機能などの追加が予定されているので期待したい。さらにその後は、インストール履歴の管理や複数アプリの一括インストール、ダウンロードランキングといった機能の追加も予定されている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080709-00000030-imp-sci