記事登録
2008年07月09日(水) 13時03分

ゾンビ PC がブラジル、中国で増加:G DATA マルウェアレポートjapan.internet.com

G DATA Software によるとゾンビ PC の拠点がヨーロッパからブラジル、トルコ、中国に移行しはじめている。同社が2008年7月9日、2008年の第2四半期のマルウェアレポートの速報として明らかにした。また、同報告書によるとスパムメールの割合も依然として高い状態にある。

ゾンビ PC の所在は、4月の発表ではドイツが1位だったが、このたびの発表では、前回3位のブラジルが10.2%で1位になった。また、トルコと中国も微増しており、ボットを仕掛ける側の狙いが西欧から別の地域に移行しつつある。

同社は2008年第2四半期では、1日平均500万〜1,000万台のゾンビPCが稼働していたと推定している。

G DATA Security Lab によるとゾンビ PC の所在地の割合は、ブラジルが10.2%で一位、ドイツが9.3%で2位、イタリアが8.9%で3位、トルコが8.3%で4位、中国が6.6%で5位となっている。

同報告書では、受信メールにおけるスパムの割合に関する調査結果も明らかにした。2008年1月には全メール中60%がスパムだったのが、3月には80%、4月には94%にまで上昇。その後、6月に入って87%とやや落ち着いたている。

スパムメールの内容については、バイアグラをはじめとした精力剤関連が約3分の1を占め、続いて「薬」(22%)、「ブランド品」(21%)となり、上位3項目で全体の約4分の3を構成していることがわかった。

また、同社は、スパムメールは今後も増加するおそれがあり、引き続き注意が必要、と警戒を呼びかけている。

【関連記事】
2008上半期マルウェアが大幅に増加—F-Secure が報告
Panda Security、誰でも簡単にマルウェアが作れるツールの脅威を警告
Opera、Haute Secure との協業で Opera 9.5 の詐欺防止策を強化
クレジットカード情報は200円から、増大するセキュリティ脅威と対策
ストームボットネットが95%減・マルウェアは23%増、MessageLabsが報告

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080709-00000008-inet-secu